
名古屋市で退院後に訪問看護を利用したい場合は、退院日が決まってからではなく、入院中の早い段階で病院の退院支援担当者や主治医へ相談することが大切です。訪問看護ステーション、主治医、ケアマネジャーなどが事前に情報を共有することで、帰宅直後から必要な支援につなげやすくなります。
退院後は、病院で行っていた処置や服薬を自宅で続けながら、食事・排せつ・入浴・移動などの生活を組み立て直します。「家に帰ってから何を準備すればよいか分からない」「家族だけで対応できるか不安」という方へ、退院前に確認したい7つの準備を解説します。
退院後の訪問看護は、いつ相談すればよい?
相談の目安は「退院の話が出たとき」です。退院日が確定する前でも、病院の地域連携室・退院支援部門、主治医、担当ケアマネジャー、訪問看護ステーションへ相談できます。
| 時期 | 確認すること | 主な相談先 |
|---|---|---|
| 退院の方向性が決まった頃 | 自宅で必要な医療・介護、本人と家族の希望 | 主治医、病院の退院支援担当者 |
| 退院日まで | 訪問看護指示書、初回訪問日、薬・医療用品、緊急連絡先 | 病院、訪問看護ステーション、ケアマネジャー |
| 退院日から1週間 | 体調、服薬、食事・水分、排せつ、睡眠、家族の負担 | 訪問看護師、主治医、ケアマネジャー |
厚生労働省の資料でも、退院直後は体調観察、服薬、食事や排せつ、生活環境の調整など、在宅療養へ移るための支援が重要とされています。必要な訪問時期や回数は、病状、保険制度、主治医の指示、ステーションの体制によって異なります。
退院前に確認したい7つの準備
1.本人が自宅でどのように過ごしたいか
まず、「自分でできることを続けたい」「家族と食事をしたい」「できるだけ自宅で過ごしたい」など、ご本人の希望を確認します。希望が曖昧でも、心配なことや避けたいことを伝えるだけで支援計画を考えやすくなります。
2.自宅で続ける医療処置と観察項目
傷の処置、点滴、在宅酸素、カテーテル、血糖測定など、退院後も必要な処置を一覧にします。誰が、いつ、どのように行うかを病院と確認し、家族だけでは難しい部分を訪問看護へ相談します。
3.薬の種類・時間・管理方法
退院時に薬が変更されることがあります。薬の名前を覚えることよりも、「朝・昼・夕・寝る前のどこで飲むか」「飲み忘れた場合はどこへ相談するか」「誰が残薬を確認するか」を整理しましょう。お薬手帳と退院時の薬の説明書は一緒に保管します。
4.必要な医療用品・介護用品
ガーゼ、手袋、消毒用品、栄養剤、おむつ、歩行器など、必要な物品と入手先を確認します。退院当日に不足しないよう、病院・訪問看護師・福祉用具事業者と役割を分けて準備します。
5.緊急時の連絡先と判断の目安
日中と夜間・休日それぞれについて、主治医、訪問看護ステーション、救急相談などの連絡先を見える場所にまとめます。どのような変化があれば連絡するかは、病状によって異なるため、退院前に個別の指示を確認してください。
6.安全に生活できる住環境
ベッドからトイレまでの動線、段差、手すり、夜間の照明、室温管理などを確認します。大がかりな改修を急ぐのではなく、ご本人の動き方を見ながら、必要な福祉用具や配置を専門職と検討します。
7.家族の役割と休める時間
家族が担う内容を一人に集中させず、「できること」「難しいこと」「外部サービスへ任せたいこと」に分けます。介護する家族の睡眠や仕事も含めて相談することは、在宅療養を長く続けるために重要です。
退院後に訪問看護が支援できること
- 血圧、体温、呼吸状態などの健康観察
- 退院後の傷や医療機器などの管理
- 服薬状況の確認と、続けやすい管理方法の相談
- 食事、水分、排せつ、清潔保持への助言
- 歩行や日常生活動作の確認、転倒予防
- ご本人・ご家族の不安や介護負担の相談
- 主治医、薬剤師、ケアマネジャーなどとの情報共有
対応内容は、主治医の指示、病状、契約内容、ステーションの体制によって異なります。メディカルRUGUの支援内容は訪問看護サービス案内でご確認いただけます。
名古屋市で退院後の在宅療養を相談できる窓口
- 入院中の病院:地域連携室、退院支援部門、医療ソーシャルワーカー
- 主治医:訪問看護の必要性や訪問看護指示書の相談
- 担当ケアマネジャー:介護保険サービス全体の調整
- いきいき支援センター:名古屋市の高齢者に関する総合相談
- 名古屋市はち丸在宅支援センター:これから在宅療養を始める方を含む在宅療養相談
- 訪問看護ステーション:利用前の相談、対応可能な支援、訪問エリアの確認
名古屋市はち丸在宅支援センターは、在宅療養を始めたい方や自宅で療養中の方の相談に対応しています。受付時間などは変更される場合があるため、利用前に名古屋市公式情報をご確認ください。
退院後の体調変化はどう確認する?
帰宅後は、病院とは環境が変わるため、体調や生活リズムが変化することがあります。呼吸の様子、意識、発熱、痛み、食事・水分、排せつ、傷の状態などについて、主治医や訪問看護師から個別に示された観察項目を確認しましょう。
急な息苦しさ、意識の異常、激しい痛みなど緊急性が疑われる場合は、記事の情報だけで判断せず、事前に指示された連絡先や119番へ連絡してください。
よくある質問
退院当日から訪問看護を利用できますか?
病状や制度上の条件、主治医の指示、ステーションの受け入れ体制によって異なります。退院当日の支援が必要な場合は、できるだけ早く病院の退院支援担当者へ相談してください。
要介護認定がなくても相談できますか?
相談できます。年齢、病名、状態などにより医療保険の訪問看護を利用できる場合があります。保険の判断は主治医や訪問看護ステーションへ確認してください。
家族だけで事前相談できますか?
はい。退院日や支援内容が決まっていない段階でも相談できます。現在の病状、退院後に必要といわれた処置、家族が不安に感じていることをメモしておくと相談がスムーズです。
病院から紹介されたステーション以外も選べますか?
一般的にはご本人が選択できますが、訪問エリア、必要な医療処置、空き状況などの確認が必要です。複数の候補を比較する場合は、名古屋市で訪問看護ステーションを選ぶときの確認ポイントも参考にしてください。
まとめ|退院の話が出たら、早めに在宅療養の相談を
退院後の訪問看護を安心して始めるには、本人の希望、医療処置、薬、必要物品、緊急連絡先、住環境、家族の役割を退院前に整理することが大切です。すべてを家族だけで決める必要はありません。
名古屋市で退院後の生活に不安がある方は、病院の退院支援担当者、主治医、ケアマネジャー、公的相談窓口、訪問看護ステーションへ早めにご相談ください。訪問看護の利用対象については、名古屋市で訪問看護を利用できる人の解説もご覧いただけます。
参考情報
- 名古屋市公式ウェブサイト「保健・医療のことは」
- 名古屋市公式ウェブサイト「在宅医療・介護連携の推進(名古屋市はち丸在宅支援センター)」
- 厚生労働省「第189回 社会保障審議会介護給付費分科会 議事録」
- 厚生労働省「令和6年度診療報酬改定 医療ニーズの高い利用者の退院支援の見直し」
最終更新:2026年9月30日。制度、保険適用、料金、訪問回数、対応内容は、制度改定や個別の状態によって異なります。本記事は一般的な情報提供を目的としており、診断や個別の医療判断に代わるものではありません。最新情報は公的機関、主治医、ケアマネジャー、訪問看護ステーションへご確認ください。

